やっと聴けました。シノーポリのドイツレクィエム
 シノーポリのドイツレクィエムを一度聴いてみたくて仕方なかった。このCDはヨーロッパではずっと現役盤で、今でも店頭、通販とも千円もしないくらいの価格で手に入れることができる。なのに私が買わなかったのはその装丁が最悪であること。そして何度も悩んだ末に泣く泣く買って聴いてみようかと思った時に、オーストラリア盤の存在を知ったからである。美しいジャケットでいっぺんで気に入ってしまった(写真)。
 すぐに注文したのだが、送られてきたのはなんと悪夢の欧州盤!もちろん聴かずに返品したのだが、限定生産のオーストラリア盤は完売。以後オークションを当たる日々となっていたのだが(これがまたなかなか出なかった)、このたび無事落札ということになったわけです。
 前置きが長くなった。わたしがなぜこの演奏を聴いてみたかったのかと言うと、第四楽章の「なんと麗しいあなたのすまい」を聴きたかったからなのだ。確かレコード芸術だったのか、この盤の記事を何気なく見ていた時のこと、この四楽章の演奏時間が七分半と記されているのに仰天した。そんなことがあるのか?家にある何枚かの同曲のデータを見ても平均五分半ほど。最も遅いジュリーニのものでも六分四秒だからである。ずっとずっと想像できないでいた。
 今日届いたところなのだが、もちろん四楽章から聴き始める。なるほど遅い。おそいよー。でもプラハフィルハーモニー合唱団はそのテンポに持ちこたえてしっかり歌っていて見事だなぁ。こりゃ全曲聴くのが楽しみ。ソプラノがルチア・ポップなのも嬉しい!ゆっくり聴きます。テンポ同様に。(ちなみにオケはチェコフィル、バイオリンが美しい)

 

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