昨日の都響

2006年1月25日 音楽
 1月は「日本管弦楽の名曲とその源流」。毎年都響は年始に邦人の作品を集中的に取り上げるが、以前のようにプロ全てが日本人作曲家というよりは、今回のように半々になった方がずっと良いと思う。この形で何年か続くとのこと。プログラムは
 芥川也寸志 弦楽のためのトリプティク
        チェロとオーケストラのための
           コンチェルトオスティナート
 プロコフィエフ 交響曲第6番
  指揮は都響初登場の湯浅卓雄、チェロは山崎伸子
 公演をプロデュースした作曲家の別宮貞雄氏の解説が15分ほど演奏前にあった。実は別宮氏とメシアンを組み合わせた定期が先週の金曜日にあったのだが、仕事の都合で行けなかった。氏の話を聴いていてこの人の作品を聴いてみたかったと思った。
 演奏にはとっても不満だった。明らかにオケは不調で、指揮者の力量不足も強く感じた。特に良く知られているトリプティクやプロコフィエフにはまったく失望させられた。プロコフィエフなどさすがに金管は張り切っていたのだが、ファーストバイオリンが聴こえない。バランスが悪すぎる。テンポも一本調子で退屈この上ない。最近の都響では珍しいこと。来月のトルトゥリエが元に戻してくれると思うが。
 唯一、山崎さんのチェロが素晴らしかった。今日はこれで救われたよ。とっても豊かな音!久しぶりに彼女を聴いたが、今度はどこに出るのかな。是非聴きに行きたい。
 

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