今年最後のCD

2004年12月25日 音楽
年末発売のCDが少し送られてきた。
 ○ベートーベン ピアノソナタ全集     
   アンネ・エランド(P)(Membran  MB220865)
 10枚組で1990円!ベートーベンの全集がこれほどの安さで手に入る時代になったのだと言われてもなお信じがたい価格ではある。録音も良いしお奨め。大好きな4番のソナタから聴き始めたけれど、とても優しい弾きぶりで気に入った。しばらく楽しめそうだ。
 ○伊福部 昭 作品集
   ヤブロンスキー指揮ロシアフィル、ほか
      (NAXOS 8.557587J)
 外国人演奏家による伊福部ということで話題の盤である。特にメインのタプカーラ交響曲はたいそう期待して聴いたわけだが、私の好みの演奏というわけにはいかなかった。おそらくこのCDのためのセッションだったのだろう、楽譜をなぞったような極々表面的な演奏にしか聞こえない。まあある程度仕方のないことではあるが。それに聴く限り、あまりにも編成が小さいと思った。また、近年の日本人演奏家によるものも同様なのだが、この改訂版による演奏よりも私は原典版の方が味があって好きだ。どこかで昔の放送音源を復刻をしてはくれないかしら。
 ○MORINARO リュート曲集
    ポール・オデット(lute)
     (ハルモニアムンディ HMU 907295)
 大好きなオデットのもの。12月のセールで安くなっていたので購入。レスピーギで有名な管弦楽曲の原曲もあったりで実に良い一枚であった。とにかく私にとってリュートという楽器は心から癒される素晴らしい楽器なのです。
 ○シューベルト ハ長調交響曲、第3交響曲
    クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団
        (Audite 92.542)
 アウディーテからの久々のクーベリック。私はこのコンビによる演奏ではこれまで70年代半ば以降が弦楽セクションの最美期と考えてきたのだが、69年の収録だというハ長調の交響曲ですでに弦の美しい音を聴いて考えを改めさせられた。聴くほどに見事な演奏である。 
 
  

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