今年の一枚、今年の一夜
2003年12月31日 大忙しの年末で少し疲れ気味なのです。でも一年間のベスト1を選ぶのは今年はわりと簡単。
○ドボルザーク交響曲第9番「新世界から」
クーベリック指揮バイエルン放送響
(オルフェオ C596 031B)
クーベリックの初レパートリーを含むドボルザークの録音が3枚も出たのには嬉しかったものの、すぐに聞いたのはバイオリン協奏曲くらいでした。ところがこの「新世界」を聞いて一変。こればかり聞くことになる。おそらく作曲者と同じように離れた祖国を想いながらの演奏は80年代のクーベリックに駄作なしということを改めて証明している見事な記録となっています。「いまさら新世界なんて」と言わずに是非聞いて頂きたい名演です。
コンサートベスト1は4月14日、東京文化会館で行われた東京都交響楽団の第568回定期演奏会で、指揮はジャン・フルネ。プログラムは
ラヴェル 「マ・メール・ロワ」
ピアノ協奏曲 ト長調
(ミシェル・ダルベルトP)
フランク 交響曲 ニ短調
なんと言っても当日はフルネの90歳のバースデー。いくらお得意の曲だといってもこのボリュームはすごい。「マ・メール・ロワ」を聞けるだけでもありがたかったのだから。沢山のマイクが林立して万全な収録体制がとられていたためか、都響の木管セクションもいつも以上の緊張感で見事なアンサンブルを繰り広げてくれた。合格。引き続き好調なオケに余裕のテクニックで弾くダルベルトとのピアノコンチェルトはどちらかと言うとフルネに寄り添った感じの演奏となっていた。当然かな。休憩後のフランク。例によって汗ひとつかかずにいるような端正な指揮姿も10年、20年前と少しも変わるところがなく凄い。2楽章、私が少し眠くなっていた時も緊張感を保ったまま指揮していたことでしょう。正に偉大な巨匠です。アンコールではオケによるハッピーバースデーの演奏。なかなかの編曲で気に入りました。翌日同プロ二日目の定期ではおそらくというか、当然演奏されなかったはずだからこれを聞けただけでも価値があったというもの。発売されるであろうこの日のCDに収録してほしいなあ。
○ドボルザーク交響曲第9番「新世界から」
クーベリック指揮バイエルン放送響
(オルフェオ C596 031B)
クーベリックの初レパートリーを含むドボルザークの録音が3枚も出たのには嬉しかったものの、すぐに聞いたのはバイオリン協奏曲くらいでした。ところがこの「新世界」を聞いて一変。こればかり聞くことになる。おそらく作曲者と同じように離れた祖国を想いながらの演奏は80年代のクーベリックに駄作なしということを改めて証明している見事な記録となっています。「いまさら新世界なんて」と言わずに是非聞いて頂きたい名演です。
コンサートベスト1は4月14日、東京文化会館で行われた東京都交響楽団の第568回定期演奏会で、指揮はジャン・フルネ。プログラムは
ラヴェル 「マ・メール・ロワ」
ピアノ協奏曲 ト長調
(ミシェル・ダルベルトP)
フランク 交響曲 ニ短調
なんと言っても当日はフルネの90歳のバースデー。いくらお得意の曲だといってもこのボリュームはすごい。「マ・メール・ロワ」を聞けるだけでもありがたかったのだから。沢山のマイクが林立して万全な収録体制がとられていたためか、都響の木管セクションもいつも以上の緊張感で見事なアンサンブルを繰り広げてくれた。合格。引き続き好調なオケに余裕のテクニックで弾くダルベルトとのピアノコンチェルトはどちらかと言うとフルネに寄り添った感じの演奏となっていた。当然かな。休憩後のフランク。例によって汗ひとつかかずにいるような端正な指揮姿も10年、20年前と少しも変わるところがなく凄い。2楽章、私が少し眠くなっていた時も緊張感を保ったまま指揮していたことでしょう。正に偉大な巨匠です。アンコールではオケによるハッピーバースデーの演奏。なかなかの編曲で気に入りました。翌日同プロ二日目の定期ではおそらくというか、当然演奏されなかったはずだからこれを聞けただけでも価値があったというもの。発売されるであろうこの日のCDに収録してほしいなあ。
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